2021年5月8日土曜日

FRAM Model Visualiser 試用メモ

安全の分野で、レジリエンスエンジニアリングが最近注目されている。

発生した災害の再発防止だけではなく、通常はなぜうまく行っているのかということに着目して安全というものを考える分野である。

主には、RAG:resilience analysis grid という質問事項からなる安全文化を測るための手法と、FRAM(Functional Resonance Analysis Method)という事実を整理していく分析手法から成り立つ。

モデルの構築と視覚化のためのツールとして、FRAM Model Visualiser(FMV)というのが提供されているが、以前のバージョンは、version 0.4.1, updated May 27, 2016で、Adobe Airのランタイム版で動作する仕様だった。

最新情報を調べてみると、Browser用、Windows用、Mac用とLegacy(Adobe Airのランタイム上で動作するタイプ)の4種類が提供されており、プログラムの方はVer.2.1である。

https://zerprize.co.nz/home/FRAM

Windows版の動作確認
・ダウンロードしてインストールすると問題なく動作(Windows10)

Mac版の動作確認
・ダウンロードしてインストールするも、エラーで動作しない(MacOS 11.3.1)

仕方がないので、Legacy版(Adobe Airのランタイムが必要なファイル)をインストールしようとしたが、Adobe Airは、Adobeではすでに開発環境の提供をやめており、その機能は、Harman社が引き継いでいることがわかったのでそちらからランタイム環境をダウンロードした。

https://airsdk.harman.com/runtime

これでなんとかMacでも動作するようになる。

日本語入力も問題なく、使い勝手もWindows版と同じである。

Browser版は、Windows,MacともChromeを使用して開いてみた。
初回はLoadingするのに時間がかかるが、2回目移行はスムーズに開いて問題はない。
表示はシンプル。
関数に色を付けることはできないようだ。(表示の画面は、プログラム版で色をつけたものをアップロードして表示したもの)
入出力等をコネクトするコメントの日本語入力には注意が必要。
変換確定した後だとうまくコネクトしてくれない。
変換候補を選んだ状態(確定しない状態)でコネクト線が出てくるので、その状態で描画領域をクリックするとコネクトしてくれる。
ブラウザー版は、あくまでプログラム版で作成したものを表示するということで考えた方が良さそうである。

0 件のコメント:

コメントを投稿